増加のHSV2とHSV1の見分け方とバルトレックス

バルトレックスは、HSV1による口唇ヘルペスやHSV2による性器ヘルペス、水痘・帯状疱疹などの治療に多く用いられている第2世代の抗ウイルス化学療法剤ですが、近年の性交渉年齢の低下やオーラルセックスの普及により咽頭部へのHSV2の感染が増加しており、症状や見た目などの見分け方ではHSV1とHSV2の判別が出来なくなっています。又、HSV2は、神経が集中する神経節細胞と非常に親和性が高い為に、免疫システムが好調な時や薬剤の効果が強い時には数年にわたり神経節に潜り込み、活動し易い体内環境になるのを待ちます。その為、1度感染すると生涯保菌者となるので、非常に再発率の高い感染症です。
性器ヘルペスは、性交渉による感染が大多数であり、感染から2日間~12日間の潜伏期間を経て性器や臀部周辺に赤いブツブツや水ぶくれ、ただれが出来、口唇ヘルペスは一般的に接触や飛沫により感染し、唇や口の周辺にピリピリとした不快感やムズムズとした痛がゆさが発現しますが、両症状共に1日2回のバルトレックスの服用を5日~10日継続すれば治癒します。
バルトレックスは、イギリスの大手製薬メーカーが開発したアシクロビル系のデオキシリボ核酸ポリメラーゼ阻害薬であり、現在では2013年に特許が切れた事から国内外の製薬メーカーが安価なジェネリック医薬品として製造販売しています。
バルトレックスの作用機序は、体内に取り込まれたバラシクロビルがアシクロビルに分解され、ウイルス感染細胞内でデオキシリボ核酸ポリメラーゼの働きを阻害してウイルスの増殖を抑制します。又、バルトレックスは、神経が集中する神経節に潜り込んだウイルスに対しても有効とされ、再発抑制治療として1日1回の服用を1年継続するケースがあります。

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